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『儲かれば、それでいいのか
〜 グローバリズムの本質と地域の力』のご紹介



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米国の対日改造プログラムに関する近著がある本山美彦氏(京都大学経済学部教授)、『下流社会』で格差論争を巻き起こしている三浦展氏、国内外の農業の現状と農政を鋭く分析している農民作家の山下惣一氏、「サブシステンス・パースペクティブ」にもとづく発想の転換の必要性を説いてきた古田睦美氏。4人の論客による書き下ろしと討論を収録した「環境・持続社会」研究センターの新刊。

本書の内容:

私たちの日常の暮らしのあらゆる側面が、グローバル化する経済にいやおうなしに巻き込まれ、大きく変質しつつある。その変化は、私たちに「安さ」と「便利さ」をもたらしていることも事実だ。しかし、この安さは、海外の安い労賃と、ただ同然の自然資源によって支えられている。各地で、田んぼの真ん中に巨大なショッピングモールが誕生した背景には、私たちの税金によって高速道路や港湾などの流通インフラが地域の隅々にまで整備されてきた現実がある。しかし、「安さ」と「便利さ」と「世界標準」を武器に売り上げを伸ばすグローバル企業は、国内の農林水産業の解体や、商店街の衰退、その結果としての地域社会の崩壊に対して、何の責任も負わない。それどころか、グローバル化という現実に即応するためとして、不安定雇用を正当化し、政府にさらなる企業支援を求め、消費者には「安さ」と引き換えに「安全性」を手放すよう迫っている。

世界に目を向ければ、各地で農地から農民が追い出され、世界の富裕層向けに巨大な食料生産基地が整備されつつある。そこでは、農薬と遺伝子組み替え技術が必然とされる。長距離輸送や長時間保存のために食品添加物がますます必要とされ、世界中で同じ味やフレーバーを再現するために、人工香料が多用される。「スーパーマーケット民主主義」とは、「安さ」と「便利さ」の裏側で、本当に安全で、環境と社会にも良い商品が売られていない皮肉を自覚するための言葉だ。

本書には、こうした現実をよく知り、それに対抗するための地域の現場の実践事例から学ぶために、4名の論客による書下ろしと討論を収録した。討論を収録した最終章には、株を売買の対象にするのではなく、従業員が参加の証として保有する制度や、歩いていける範囲で働き、生活ができる街づくりの事例など、国内外の取り組みを紹介し、何かがおかしいと感じている多くの人々が、現状から一歩踏み出すための具体的なアイデアを提示している。

著者:本山美彦・三浦 展・山下惣一・古田睦美・佐久間智子
発行月:2006年4月
発行者: 「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
発売: コモンズ
定価:1500円

目次:

序 グローバル化のオルタナティブをめざして−佐久間智子
第一章 ウォールマート化する日本−本山美彦
第二章 ファースト風土以外の環境に住むことはわれわれの基本的な権利だ−三浦展 
第三章 グローバリゼーションと日本農業の道筋−山下惣一
第四章 生存と生活の基盤を創る−古田睦美
第五章 地域を創り直すために−本山美彦・三浦 展・古田睦美・山下惣一・大野和興

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